2012年2月14日火曜日

【考察】SDカード class10:家電量販店でSDカードを選ぶ時、何を基準にすれば良いのかについて、まとめてみました。

今回は、最近USBメモリと並んでデファクトスタンダードと言っても過言ではなくなってきた「SDメモリーカード」(当ブログでは一般名称であるSDカードと略します)を家電量販店やネット上で選ぶ際のポイントについて考えてみました。

2012年2月現在、SDカードスロットはMacintoshラインナップにおいて、ラップトップではMacBook Pro (13/15インチ)やMacBook Air(13インチ)、デスクトップではMac miniやiMacに標準ポートとして搭載され、Macユーザが利用するフラッシュメモリーとしては必要不可欠なものになってきました。

高性能一眼レフカメラなどでは、転送速度の優位性からコンパクトフラッシュが採用されるケースもありますが、一般的なデジタルカメラではSDカードを採用された製品がほとんどになってきました。

さて、このSDカードをいざ購入しようと家電量販店に行ってみると、沢山のメーカーから様々な規格の製品が発売されており、正直何を基準に選べば良いか分かりませんでした。

ということで、今回は2012年2月現在のSDカードの規格・容量・転送速度での違いについて、かなり大雑把にまとめてみました(価格は上下があるのであまり考えていません)
※詳細な違いや規格を調べたい方はWikipediaなどでどうぞ!



・規格

まずSDカードにはカード本体の大きさから「SD・miniSD・microSD」の3種類に分類されます。

現在MacのSDカードスロットに対応する大きさのものが「SDカード」、少し前のフィーチャーフォン等で採用されていたのが「miniSDカード」、最近のAndroidスマートフォン等で採用されているのが「microSDカード」です。

さらに、本体の大きさはそのままに「SD・SDHC・SDXC」という規格が存在します。
現在市販されている製品の多くは「SDHC規格」のもので、32GBまでの廉価のSDカードと言えば「SDHCカード」を指すことが多いです。

ちなみに、MacのSDカードスロットで採用されている規格は「SDXC規格」なので、「SDHC規格」よりも大容量・高速で高価な「SDXCカード」を購入しても、Macで利用することができますので、ご心配なく。

つまり、現在市販されている「SDカード」を購入する場合、Macで利用するには「miniSD・microSD」の大きさではない「SDHCカード」か「SDXCカード」を選ぶ必要があります。
SD・miniSD・microSD
画像出典:search.com


・容量

一般的な「SDHCカード」は購入時のファイルフォーマットが「FAT32」になっており、このまま利用するとMac/Windows問わず利用することができます。

製品パッケージに記載されている容量が、そのまま「SDHCカード」の容量となり、「SDHC規格」は最大32GBなので、それ以上の容量の製品は存在しません。

逆に32GBを超える容量のSDカードは「SDXCカード」となります。
SDXCカード」は購入時のファイルフォーマットが「exFAT」になっており、初期化して「FAT32」にすることも可能ですが、容量が32GBになってしまいます。

現行のMacは「SDXCカード」にソフトウェア的にもハードウェア的にも対応しているので、「SDHCカード」よりも「SDXCカード」の方が容量も大きく、転送速度も早くなります(その代わりまだ高価です)

つまり、「SDカード」の容量を選択する場合は、利用するデジタルカメラやPCが「SDXCカード」に対応しているかどうかで、32GBを超える「SDXCカード」を選択できるかどうかが決まり、あとはご予算と利用シーンに合わせて容量を選べばOKです。



・転送速度

SDHCカード」の転送速度の最低保証転送は10MB/s(80Mbps)が最大です。

SDHCカード」を購入する際の転送速度の指標になるのが「SDスピードクラス」という規格で、製品パッケージに必ず「Class XX」と記載されています。

Class 2」…最低保証レート「2MB/s(16Mbps)」
Class 4」…最低保証レート「4MB/s(32Mbps)」
Class 6」…最低保証レート「6MB/s(48Mbps)」
Class 10」…最低保証レート「10MB/s(80Mbps)」

なので、Classのあとの数字が高ければ高いほど、「SDHCカード」の転送速度は高速になり、それに伴い製品自体の価格も高くなります。

また、「SDXCカード」では「SDスピードクラス」とは別に「UHSスピードクラス」という規格が記載されることもあります。

UHS-I」…最大転送速度「104MB/s(832Mbps)」
UHS-II」…最大転送速度「312MB/s(2,496Mbps)」

ReadとWriteで転送速度が異なる場合がありますが、その場合は製品パッケージに記載されています。

SDカード」の転送速度が高速なほど、デジカメでの写真や動画の保存やMacにデータを転送する際のスピードが高速になります。

ただし、「SDXCカード」に関しては対応していないSDカードスロットが搭載された機器では動作しないことが考えられるので、購入を検討される際は必ず確認してください。
それぞれの規格・容量・転送速度の関係
画像出典:TOSHIBA


以上まとめると、現在市販されているSDカードの多くは、カード本体の大きさから
SD・miniSD・microSD
の3種類が存在し、MacのSDカードスロットに採用されている大きさは「SDカード」です。

また、「SDカード」自体の規格として
SD・SDHC・SDXC
の3種類が存在し、現在市販されているものの多くは「SDHCカード」と「SDXCカード」です。

SDHCカード」の最大容量は32GB、「SDXCカード」の最大容量は2TBです。
※「SDXCカード」に対応していないスロットの製品があります。

SDHCカード」の転送速度の規格として「SDスピードクラス」が存在し、Classのあとの数字が高ければ高いほど、「SDHCカード」の転送速度は高速になります。

SDXCカード」では「SDスピードクラス」とは別に「UHSスピードクラス」という規格があり、現在市販されているものは「UHS-I」であり、ReadとWriteの転送速度が異なる場合は、製品パッケージに記載されています。

となります。
あとは購入の際にそれぞれの製品の規格・容量・転送速度から、自分の利用シーンに最も適したものを選択され、最後はお財布と相談してください(^^)



※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成24年2月14日現在の情報です。