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2012年1月20日金曜日

【プレスリリース】訪問看護ヘルパー業務を効率化するiPadソリューションを、平成23年度地域技術事業化促進連携体等支援事業にて開発します(suisuiHELPER開発プロジェクト)

今回は、私の勤め先である「第一印刷株式会社」のプレスリリース紹介です。…と言っても本件は私の担当なので、私の仕事紹介のような感じですが(^^)

昨年夏頃から、第一印刷株式会社はスマートフォン関連事業を本格的に立ち上げ、長崎県から経営革新計画も承認され、様々な取り組みを行ってきました。



その一つとして、第一印刷株式会社を代表事業者/SFKメディカル株式会社を参加企業とする連携体「suisuiHELPER開発協議会」を構成し、長崎大学 離島研究所/長崎総合科学大学/富江病院/訪問看護ステーション福江/かけはし福江 の協力のもと、suisuiHELPER開発プロジェクトを立ち上げ、財団法人長崎県産業振興財団から2011年12月28日に「平成23年度地域技術事業化促進連携体等支援事業補助金」の交付決定を受けました。

suisuiHELPERとは、訪問介護のヘルパーさんが、FileMakerベースの専用iPadシステムを利用して、介護現場での記録・伝達といった業務を、直感的な操作で効率的・簡単に行えるシステムです。

介護経過記録を効率化することにより、訪問介護ヘルパーが、身体介助・家事援助といった本来の介護業務に注力できるようにし、ひいては、訪問看護記録支援ソフトsuisuiNURSEと連携しながら、訪問看護ステーションの全体業務を強力にサポートします。
連携システムsuisuiNURSEの構成
以下、suisuiHELPERの概要です。

■suisuiHELPERの開発コンセプト
訪問介護ヘルパーには、「身体介助」、「家事援助」といった利用者への直接的な援助サービスの提供のみならず、それらの介護記録・報告・状態の急変の場合の医師への伝達も必要です。

訪問看護ステーションでの利用者情報・サービス情報及び現場でのサービス内容の記録情報は、管理サーバに送信され、蓄積・管理されます。また、管理サーバで蓄積された情報は保険請求用に加工され、請求業務へと引き継がれます。

介護記録には、フェイスシート/アセスメント/ケアプラン/介護経過記録があり、ケアプランはケアマネージャーが立案し、フェイスシートやアセスメントは、訪問看護師も記録しますが、介護経過記録はヘルパーが日常的に記録しています。

介護経過記録の目的は、利用者の身体状態や心理面や生活環境を把握し、利用者がサービスを利用している間の生活の証として記録に残すことと、ケアスタッフの情報の共有やケアの統一・振り返りや見直しをして、支援の証として記録に残すことにあるのですが、これらの介護記録を、現場で正確にかつ次の担当者へわかり易く記録することは大変難しい作業という問題があります。

現在、iPhoneやiPadといった携帯通信端末が普及し、それぞれ3G回線を利用してインターネットに接続できる機能があるため、個人が日常的に利用している現状であり、こういった携帯通信端末を日常業務に利用するのは、介護ヘルパーにとってもさほど苦にならず、機能によっては積極的に利用される可能性があります。

以上のことから、携帯通信端末を活用して、訪問介護の現場での問題点を解決するのがsuisuiHELPERの開発コンセプトです。

■suisuiHELPERのシステム構成
【クライアント】
iPad(Wi-Fi+3Gモデル)
FileMaker Go

【サーバ】
FileMaker専用システム
suisuiNURSEサーバ
給管鳥/訪管鳥サーバ

■suisuiHELPERの主な機能
サービス内容記録
…ヘルパーが利用者宅にて実施した介護・援助行為の記録

スケジュール管理
…ヘルパーの訪問スケジュール管理

ヘルパー情報共有
…ヘルパー間の引き継ぎや利用者の特異情報管理

GPSによる地図経路情報
…利用者宅周辺の地図の表示やGPSを利用しての経路の表示

suisuiNURSEシステムとのシームレスな連携
…訪問看護ステーションの看護記録及び介護記録業務を全てカバー

給管鳥/訪管鳥システムとの連携
…介護保険請求と医療保険請求業務をサポート


以上、また開発の進捗があれば報告します。

長崎は離島が多い県なので、特にこういったスマートデバイスを利用したソリューションは業務効率化に有用なのではないかと考えています。

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成24年1月20日現在の情報です。

2011年12月19日月曜日

【セミナーレポート】長崎総合科学大学 情報学部 知能情報学科の特別講義で「デザインとApple」というテーマで講演させて頂きました(後半記事)

2011年12月16日(金)13:00〜14:30に、長崎総合科学大学 情報学部 知能情報学科の特別講義にて「デザインとApple」というテーマで講演させて頂きました。

今回は特別講義の後半のレポートになります。
前半のレポートはこちらをご覧ください。

さて、ここからは「Appleのプロダクトデザインの変遷」という内容になり、AppleのプロダクトをAll-in-oneタイプ/Desktopタイプ/Laptopタイプ/iPodに大きく分類して、写真でプロダクトデザインの変遷を説明していきました。

全てのスライドを掲載する訳にもいかないので、それぞれ特徴的な5つを掲載します。
まずは「All-in-oneタイプ」。
Apple II - 1977
Lisa - 1983
Macintosh SE -1987 
iMac G3 - 1999 
iMac 現行デザイン
次に「Desktopタイプ」。
Desktopタイプは現行モデルがMac miniとMac Proに分かれ、コンシューマ向けとプロ向けという区別で説明しました。
Macintosh II - 1987 
Quadra 800 - 1993 
Power Mac G4 - 2001 
Mac Pro 現行デザイン 
Mac mini 現行デザイン
続いて「Laptopタイプ」。
Laptopも現行モデルはMacbookがなくなったものの、MacBook AirとMacBook Proの2モデル体制なので、こちらもコンシューマ向けとプロ向けという区別で説明しました。
Macintosh Portable - 1989 
PowerBook 100 - 1991 
iBook - 1999 
MacBook Pro 現行デザイン 
MacBook Air 現行デザイン
そして最後に「iPod」。
iPodも初代から始まりiPod shuffle/iPod nano/iPod touchが現行モデルとしてラインナップされています。

それぞれプロダクトのコンセプトが異なりますので、それぞれについて説明。
iPod Generation One - 2001 
iPod shuffle - 2005 
iPod shuffle - 2009 
iPod shuffle - 2010 
特にiPod shuffleは、Appleのデザインコンセプトの一つでもある「シンプルなデザイン」の、私が考える究極の形とも言うべきモデルがあった歴史なども紹介しました。

それが上の写真の2009年発表モデルなのですが、その前のモデルのiPod shuffleでは前面に搭載されていた物理ボタンをなくして、本体は電源ボタンだけという究極のシンプルさを実現しました。

ただ、現行モデルはその下の2010年モデルの写真の通り、本体に操作ボタンが復活しており、このことからも色々な考察ができます。
徹底してシンプルなプロダクトデザインを追求するAppleでも、ユーザにとってデメリットが多かった場合などは、デザイン変更も厭わないという意味においても学ぶべきところが多いと考えます。
iPod nano - 2006 
iPod nano - 2007 
iPod nano - 2010 
iPod touch - 2007 
iPod touch - 2010
そしてここからが特別講演の最後となる「Appleのインターフェイスデザイン」。
インターフェイスにも色々ありますが、今回は特にユーザの意思をデバイスに伝えるための「入力インターフェイス」にフォーカスして説明していきました。

まずAppleの入力インターフェイスとして古くから定番だった「1ボタンマウス」の歴史を取り上げました。
Macintosh Mouse - 1984 
ADB Mouse II - 1995 
USB Mouse - 1998 
このモデルくらいまで、ずっとAppleは「1ボタンマウス」にこだわり続けてきました。
しかし今後のOSを、ずっと1ボタンで操作し続けるのは無理があるということで、ボタン数を増やす方向になりました。

しかしそこはAppleのプロダクトデザイン。むやみに物理的なボタンを増やすのではなく、極力シンプルに作られたのが下の「Mighty Mouse」。
Mighty Mouse - 2006
そしてさらに進化したマウスが下の「Magic Mouse」で、マルチタッチ技術が採用され、物理的なボタンは完全に取り去られました。

この「Magic Mouse」が現行モデルとなり、Appleが現在考える最高のマウスの形ということを説明しました。
Magic Mouse 現行デザイン
さらにAppleはMacの入力インターフェイスにマウスではないデバイスを提案しています。
それが下の「Magic TrackPad」です。

Appleの考える最良のインターフェイスとは、ユーザに使っていることすら意識させないもの。
つまり、ユーザの意思をデバイスに伝える際に、極力何かが媒介している感を取り去ってしまうこと。という訳で、マウスを手で持った時に感じる「重さ」を取るために、この「Magic TrackPad」が登場してきたのではないかと説明しました。
Magic TrackPad 現行デザイン
最も分かりやすいインターフェイスとして、近年様々なAppleのプロダクトで採用されている「タッチスクリーン」。

指で直接スクリーンを触ってユーザの意思をデバイスに伝える。という、最も直感的で分かりやすいこの操作方法は、子供からご年配の方まで広く受け入れられ、様々なシーンで利用されていることからも、非常に優れたインターフェイスと言えると説明しました。
iPad 現行デザイン
さらに、これからのインターフェイスとしてAppleが先日リリースしたものとして、音声入力の「Siri」を挙げました。

そのインターフェイスのコンセプトが、実は24年前である1987年に「Knowledge Navigator」というタイトルの映像でAppleが発表していたということを説明し、その映像を紹介しました。

何も言われずにこの映像を見ると、最近作られたと思っても不思議ではないかも知れません。

このコンセプト映像が、24年も前に作られたことも驚きなのですが、制作当時に設定された日時が2011年9月16日。
そして「Siri」が発表されたのが2011年10月4日。その誤差18日!ということで、いかにAppleが企業としてのビジョンを重要視しており、それに一貫性があるかということを説明しました。
Knowledge Navigator コンセプト
そして数々の「イノベーション」を起こしてきたAppleが、キャッチコピーとしている「Think Different」という言葉を挙げ、1997年に制作されたプロモーション映像を紹介しました。

映像の最後に出てくる「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから」は、Appleが数々のイノベーティブなプロダクトを生み出してきた源泉であり、これから社会に出る学生の皆さんに感じ取って頂きたい部分でした。

そして講演の最後に、ここまでずっとAppleの話ばかりしてきたので、少し趣向を変えAppleの競合Microsoftのお話を入れました。

企業ビジョンを持っているのは何もAppleが特別ではなく、多くの企業が独自のビジョンのもと製品開発を行っています。
Think Different コンセプト
今回はMicrosoftが2009年に発表した、10年後の未来「2019年」のビジョンについてのコンセプト映像を紹介しました。

主にインターフェイス技術に特化した映像で、「情報を機器が読んで理解できる環境になり、機器同士が情報を交換するようになるとどうなるかというビジョン」のもと制作されています。

以上、今回の特別講演の内容でした。
最後は時間が押してしまい、iPadアプリの紹介まで行けずに残念でしたが、それはまた別の機会に。

講演後は学生の皆さんから色々ご質問を頂き、やはり今までずっとWindowsを使い続けてきた方が多いようで、Macを使うことの意味やメリット、プロがMacを使う理由などについてもお話させて頂きました。

今回特別講演をさせて頂いた長崎総合科学大学では、情報学部にiMacが導入されたことをきっかけに、iPhone/iPadなどのスマートフォン関連分野でこれから面白い展開を考えていらっしゃるとのことですので、また色々な機会でお手伝いさせて頂ければと思っています。

貴重な場で講演をさせて頂き、本当にありがとうございました。
また、聴講して頂いた学生の皆さんが将来の進路を考える上で、今回のお話が少しでもお役に立てたなら嬉しいです(^^)

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成23年12月16日現在の情報です。


2011年12月17日土曜日

【セミナーレポート】長崎総合科学大学 情報学部 知能情報学科の特別講義で「デザインとApple」というテーマで講演させて頂きました(前半記事)

2011年12月16日(金)13:00〜14:30に、長崎総合科学大学 情報学部 知能情報学科の特別講義にて「デザインとApple」というテーマで講演させて頂きました。

会場は、今年の3月に48台のiMac 27inchが教育設備として導入された「情報メディアセンター」で約70名の皆さんにご参加頂きました。

ちょっと長くなりますが、今回の特別講義でお話した内容を、前後半2回にまとめてブログレポートします。
※今回のKeynote資料を全て掲載している訳ではありませんので、ご了承ください。また、画像/映像/資料の出典元は、それぞれ資料中に記載してある通りです。
特別講義のようす
まずは自己紹介を行い、今回の特別講義の流れとして5つを挙げました(時間が足りなくなって5番目のiPadアプリ紹介はすることができませんでしたが...)
特別講演の流れ
まず「デザイン/印刷業界とApple」ということで、デザイン/印刷業界とAppleがどのような歴史を辿り、どのような関係があったのかについて。

印刷の起源を説明するにあたり、聖書の複製に始まり活版印刷で印刷というものが爆発的に普及していった話題を取り上げました。

といっても、私自身も活版印刷機を見た経験がなく、まして自分より10歳以上若い学生の皆さんは言葉すら知らないかも。そんな中で活版印刷を説明するのに、iPadアプリで活版印刷機の仕組みをデモしてみました。
活版印刷とは何か?
デモに利用したアプリが「LetterMpress」。
iPadで活版印刷機を再現し、版の作り込みやインキ・印刷用紙の選択も豊富で、クオリティの高いアプリです。
LetterMpress App
カテゴリ: エンターテインメント
価格: ¥250

アナログの活版印刷についてお話した後、コンピュータの登場にあわせてデザイン/印刷業界はアナログからデジタルへの移行が始まり、その中心的な役割を果たしたのがAppleのコンピュータとAdobeのソフトウェアでした。

印刷の前工程としてのデザインのデジタル化を表現する言葉として「DTP (DeskTop Publishing)」と「WYSIWYG (What You See Is What You Get)」を挙げ、今までのアナログ工程を机の上で行い、またパソコンの画面で見たものがそのまま紙に印刷されて得ることができるという概念のお話をしました。
DTPとWYSIWYG
そしてアナログからデジタルへの移行として「文字」を挙げ、活版印刷時代では手作業で活字を並べて作っていたものが、パソコンのデジタルフォントの登場によって、簡単にパソコン上で制作を行い、簡単に文字種を変えることができるようになりました。
活字からデジタルフォントへ
フォントの次は「写真」を挙げ、写真もフィルムカメラからデジタルカメラへ移行が進み、今でこそデジカメで撮影した写真はすぐにその場で確認・削除ができますが、フィルムカメラの時代は現像に出すまで撮影した写真の確認もできなかったことなどを説明しました。
フィルムからデジタルデータへ
次にデザインの「イラスト」を挙げ、こちらも手書きのイラストからパソコンのIllustratorなどのソフトウェアでベクターデータを作成することで、素材の拡大縮小などの編集や移動、色の変更などが簡単にできることを、実際にIllustratorでデモしました。
手書きイラストからベクターデータへ
最後にこちらはこれからのお話として「印刷」のデジタル化で電子書籍を挙げました。
もちろん「情報」という意味においてはWeb等ですでにデジタル化が遂げられていますが、印刷物の電子化という意味で電子書籍とし、この後の「デザイン/印刷業界の現状と展望」につながります。
印刷から電子書籍へ?
さて、ここからは「デザイン/印刷業界の現状と展望」という内容になり、ちょっと統計データを取り入れてみました。最初のスライドは印刷会社大手27社のデータで、前年度比伸び率が-4.0%。平均年齢が38.8歳、平均勤続年数が12.6年あたりが大手の特徴です。

もちろんこの数字には大手以外の印刷会社は含まれていませんので、印刷業界全体の内容ではありませんが、それはこの後で。

そして、印刷業界の売上高TOP10社が、印刷業界全体に占める売上高の割合は何と95.2%という特殊な業界であるというところをお話しました。
特にTOP2社で約8割のシェアというところも大きな特徴です。
印刷業界の現状(大手27社)
gyokai-search.com調べ
次に、印刷業界全体の推移を示すグラフを取り上げました。
事業所数/従業員数/出荷額がそれぞれ記載されていますが、特徴的な出荷額にフォーカスしてグラフに色をつけてみました。

1991年の赤色になっている部分が、印刷業界全体で最も出荷額が多かった時です。
約9兆円、これは1997年も同程度の水準となり、このあたりが印刷業界全体の出荷額のピークになります。

その後は残念ながら下降線を描いており、2011年現在も回復傾向にはありません。
印刷業界全体の推移グラフ
社団法人日本印刷技術協会調べ
そんな中で、一つ興味深いグラフとして印刷業界全体の中で「出版」の販売額推移グラフを取り上げました。

「出版」も1997年を境に上昇から下降に転じてしまっているのですが、2003年頃から販売額に変化が現れます。「電子書籍」の項目の登場です。

2003年の登場から、非常に緩やかではありますが販売額を伸ばしているのが分かります。
今回の特別講義では、この「電子書籍」の可能性として、いくつかのiPadアプリの事例を紹介しました。
出版販売額の推移
社団法人日本印刷技術協会調べ
まず、定番の電子書籍アプリとして「i文庫 HD」を挙げ、青空文庫を例に電子書籍ならではの機能として「フォントの変更」や「文字検索」などをデモ。

そして電子書籍のこれからの可能性の一つとして、iPadを利用した電子図書館を紹介し事例として「武雄市MY図書館」を挙げました。

最後に電子書籍の形の一つとして「Toy Story 3」アプリをデモし、単純に紙の印刷物をiPad等のデジタルデバイスで読めるようにするだけの電子書籍ではなく、アニメーションや映像などを組み合わせることによって、新しい電子書籍の可能性があることをお話しました。
i文庫HD App
カテゴリ: ブック
価格: ¥800

武雄市MY図書館 App
カテゴリ: ブック
価格: 無料

Toy Story 3 Read–Along App
カテゴリ: ブック
価格: ¥500

ここまでが前半のレポートになります。
長くなるので、後半はまた次の記事にてレポートします。

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成23年12月16日現在の情報です。