2011年11月18日(金)13:00~17:00に、長崎県勤労福祉会館にて社団法人長崎県情報産業協会様主催のFileMaker導入セミナーが開催されました。
全てメモできた訳ではありませんが、内容をレポートします。
まず最初の講師は、ファイルメーカー株式会社の佐々木 輝 氏より。
FileMaker ビジネスアップデートについてということで、まず「FileMakerの3つの優位性」について説明がありました。
【速さ】簡単にプロトタイプを作成可能、迅速な開発サイクル、既存のSOLシステムと統合、一度の開発でiOS/Mac/Win上で動く。
【コスト】必要とされるスキルセットは、より低コスト。世界規模の開発パートナー(FBA)の援助
【信頼】FileMaker Serverでセキュアにデータを保守。ソリューション更新は、FileMaker Serverで完了。データベースソフトのリーダとして長い歴史。FileMakerによるiOSの約束。
FileMakerは、1,600万本以上のFileMaker Proが販売され、最新バージョンは11です。
製品構成は、クライアント版である「FileMaker Pro 11 / FileMaker Pro 11 Advanced」と、サーバ版である「FileMaker Server 11 / FileMaker Server 11 Advanced」と、iPhone/iPad版である「FileMaker Go」と、パーソナルデータベース「Bento」があります。
次に、iPhone/iPad版の「FileMaker Go」が用いられた様々な事例が紹介されました。
具体的な企業名などは伏せられていましたが、東京の某コーヒーショップではコーヒーのお好み診断やお会計にiPadが利用され、金沢の美容院では髪形診断と顧客データベース管理をiPadで利用されているそうです。
また、お得な情報として2011年12月15日までの期間限定ですが、FileMaker Pro 11を1本購入すると、もう一つ無料でダウンロードできるスペシャルオファーをされていらっしゃるそうです。
また、初めてFileMakerを利用される方のために、スターターソリューション「"On the Go"キット」を無料で配布されており、住所録/資産管理/文書管理の3つが手に入ります。
特にiPhone/iPad版の「FileMaker Go」のスターターソリューションをダウンロードすることで、Mac/iPhone/iPadそれぞれの画面サイズに対応したデータベースを簡単に作成することができます。
また、2011年11月9・10日の二日間で「FileMaker カンファレンス 2011」が開催され、当日のカンファレンスの内容の中で、特にiOSセッションを中心にUstreamアーカイブが閲覧できるそうですので、ご興味がおありの方はぜひどうぞ。
続いて、株式会社ジュッポーワークスの車田 和則 氏より。
FileMaker ProおよびFileMaker Goを使った開発事例のご紹介がありました。
Panasonic電工社のお客様情報管理システム、チラシ自動作成システム、シスメックス社のワールドマップシステム、国立長寿医療研究センターの高齢者総合機能評価入力システム、ペーパレス会議システムなど。
特にiPad版のFileMaker Goは、かなり使い勝手が良さそうな印象で、特にiPhone/iPadのネイティブアプリ開発で必要な、審査やiOSのアップデートに伴うアプリの更新の手間が大幅に削減できる可能性があり、FileMakerの機能でまかなえる部分もかなりあるのではないかと思います。
また、FileMaker Goを使うメリットとして「署名機能による手書き入力」「カメラや電話機能の利用」「他アプリとの連携」が挙げられていました。
FileMaker Go
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥1,700
FileMaker Go for iPad
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥3,450
そして、FileMakerのシステム運用環境について。
FileMaker Proは1ソフトで5クライアントまでネットワークの同時接続が可能なのですが、これはあまり推奨されず、かなり負荷がかかる上に標準でSSL通信に対応していないため、セキュリティが保てず、バックアップもとりにくいそうです。
ネットワークでの同時接続が前提のシステムであれば、FileMaker Serverが利用され、FileMaker Server 11 と FileMaker Server 11 Advancedの2種類が提供されています。
※FileMaker Serverではサーバ/クライアント間の通信が標準でSSLに対応しています。
この通常版とAdvanced版の違いは、サーバへの同時接続クライアント数が通常版が250名まで、Advanced版が無制限なのですが、無制限といってもネットワークの負荷が増大するので、現実的には1,000クライアント以下のようです。
もう一つの通常版とAdvanced版の大きな違いとして、通常版が「カスタムWeb公開」のみであるのに対して、Advanced版では「インスタントWeb公開」が選択できます。
この「インスタントWeb公開」機能により、100人までの同時 Web 接続がサポートされ、さまざまなフォームをワンクリックでWebに公開することが可能です。
また、FileMaker Goを利用する際、iPhone/iPadが無線LANに接続されている必要があるが、無線LANの敷設が難しい環境において、ITOKI社が提供する「LANSheet」を利用することで、シート近傍のみ無線LAN環境を構築し、限定的な空間でのみ無線LANを利用することができる。
最近では病院でiPadが利用されるケースが多いが、広大な病院内に隙間なく無線LANを敷設して無線が切れない環境を構築する事は現実的に難しいので、FileMaker Goを利用する際はデータをiPadにオフラインで保存しておき、必要に応じて適宜サーバにアップロードするケースが多いそうです(国立循環器病研究センターの問診票作成システムが例に挙げられました)
以上、今回のFileMaker導入セミナーのレポートでした。
会場の外ではソリューション展示として、株式会社ハウインターナショナルの井上 明彦 氏による、「iPad業務連携事例:PCA商魂とFileMaker Go(FileMaker Go for iPad を使った販売管理等の基幹システムへの連携の具体例)」と「観光システム mitte-G for PC & SmartPhone
(WebフォトコンテストとiPhoneの観光ナビを組み合わせた、地域活性支援システム)」がご紹介されていました。
閉会後も講師の皆さんと色々とお話をさせて頂き、とても充実したセミナーでした(^^)
参加者も40〜50名と大盛況で、長崎でも今後どんどんFileMakerの活用が進んでいくのだと思います。
Apple BUでも、機会があればぜひFileMakerの内容を取り上げたいですね!
※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※記事内容は2011年11月18日現在の情報になります。
全てメモできた訳ではありませんが、内容をレポートします。
まず最初の講師は、ファイルメーカー株式会社の佐々木 輝 氏より。
FileMaker ビジネスアップデートについてということで、まず「FileMakerの3つの優位性」について説明がありました。
【速さ】簡単にプロトタイプを作成可能、迅速な開発サイクル、既存のSOLシステムと統合、一度の開発でiOS/Mac/Win上で動く。
【コスト】必要とされるスキルセットは、より低コスト。世界規模の開発パートナー(FBA)の援助
【信頼】FileMaker Serverでセキュアにデータを保守。ソリューション更新は、FileMaker Serverで完了。データベースソフトのリーダとして長い歴史。FileMakerによるiOSの約束。
FileMaker Pro 11 |
製品構成は、クライアント版である「FileMaker Pro 11 / FileMaker Pro 11 Advanced」と、サーバ版である「FileMaker Server 11 / FileMaker Server 11 Advanced」と、iPhone/iPad版である「FileMaker Go」と、パーソナルデータベース「Bento」があります。
次に、iPhone/iPad版の「FileMaker Go」が用いられた様々な事例が紹介されました。
具体的な企業名などは伏せられていましたが、東京の某コーヒーショップではコーヒーのお好み診断やお会計にiPadが利用され、金沢の美容院では髪形診断と顧客データベース管理をiPadで利用されているそうです。
2011年12月15日までのスペシャルオファー |
また、初めてFileMakerを利用される方のために、スターターソリューション「"On the Go"キット」を無料で配布されており、住所録/資産管理/文書管理の3つが手に入ります。
特にiPhone/iPad版の「FileMaker Go」のスターターソリューションをダウンロードすることで、Mac/iPhone/iPadそれぞれの画面サイズに対応したデータベースを簡単に作成することができます。
また、2011年11月9・10日の二日間で「FileMaker カンファレンス 2011」が開催され、当日のカンファレンスの内容の中で、特にiOSセッションを中心にUstreamアーカイブが閲覧できるそうですので、ご興味がおありの方はぜひどうぞ。
続いて、株式会社ジュッポーワークスの車田 和則 氏より。
FileMaker ProおよびFileMaker Goを使った開発事例のご紹介がありました。
Panasonic電工社のお客様情報管理システム、チラシ自動作成システム、シスメックス社のワールドマップシステム、国立長寿医療研究センターの高齢者総合機能評価入力システム、ペーパレス会議システムなど。
特にiPad版のFileMaker Goは、かなり使い勝手が良さそうな印象で、特にiPhone/iPadのネイティブアプリ開発で必要な、審査やiOSのアップデートに伴うアプリの更新の手間が大幅に削減できる可能性があり、FileMakerの機能でまかなえる部分もかなりあるのではないかと思います。
また、FileMaker Goを使うメリットとして「署名機能による手書き入力」「カメラや電話機能の利用」「他アプリとの連携」が挙げられていました。
FileMaker Go
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥1,700
FileMaker Go for iPad
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥3,450
そして、FileMakerのシステム運用環境について。
FileMaker Proは1ソフトで5クライアントまでネットワークの同時接続が可能なのですが、これはあまり推奨されず、かなり負荷がかかる上に標準でSSL通信に対応していないため、セキュリティが保てず、バックアップもとりにくいそうです。
ネットワークでの同時接続が前提のシステムであれば、FileMaker Serverが利用され、FileMaker Server 11 と FileMaker Server 11 Advancedの2種類が提供されています。
※FileMaker Serverではサーバ/クライアント間の通信が標準でSSLに対応しています。
この通常版とAdvanced版の違いは、サーバへの同時接続クライアント数が通常版が250名まで、Advanced版が無制限なのですが、無制限といってもネットワークの負荷が増大するので、現実的には1,000クライアント以下のようです。
もう一つの通常版とAdvanced版の大きな違いとして、通常版が「カスタムWeb公開」のみであるのに対して、Advanced版では「インスタントWeb公開」が選択できます。
この「インスタントWeb公開」機能により、100人までの同時 Web 接続がサポートされ、さまざまなフォームをワンクリックでWebに公開することが可能です。
ITOKI LANSheetで無線LANの範囲を制限 画像出典:ITOKI |
最近では病院でiPadが利用されるケースが多いが、広大な病院内に隙間なく無線LANを敷設して無線が切れない環境を構築する事は現実的に難しいので、FileMaker Goを利用する際はデータをiPadにオフラインで保存しておき、必要に応じて適宜サーバにアップロードするケースが多いそうです(国立循環器病研究センターの問診票作成システムが例に挙げられました)
以上、今回のFileMaker導入セミナーのレポートでした。
会場の外ではソリューション展示として、株式会社ハウインターナショナルの井上 明彦 氏による、「iPad業務連携事例:PCA商魂とFileMaker Go(FileMaker Go for iPad を使った販売管理等の基幹システムへの連携の具体例)」と「観光システム mitte-G for PC & SmartPhone
(WebフォトコンテストとiPhoneの観光ナビを組み合わせた、地域活性支援システム)」がご紹介されていました。
閉会後も講師の皆さんと色々とお話をさせて頂き、とても充実したセミナーでした(^^)
参加者も40〜50名と大盛況で、長崎でも今後どんどんFileMakerの活用が進んでいくのだと思います。
Apple BUでも、機会があればぜひFileMakerの内容を取り上げたいですね!
※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※記事内容は2011年11月18日現在の情報になります。