2022年4月1日金曜日

【イベント開催レポート】長崎アップルユーザグループ定例会(Mar, 2022)テーマは「TESLAの魅力について!」

長崎アップルユーザグループの定例会レポートです。

2022年3月の定例会は「TESLAの魅力について!」ということで、Apple の話題からは少々離れますが、テスラオーナーである佐賀Appleユーザーの会 千々岩代表に魅力をたっぷり語って頂きました。

テスラ社は、2003年創業のベンチャーで、本社はテキサス州オースティン。
CEOはイーロン・マスク氏です。

会社として創業当初からマスタープランを掲げており、4つのステップで構成されます。
ステップ1は、最初に生産数の少ない高級車(スポーツカー)を作ること。
ステップ2は、その次に、モデル3のような廉価版を作ること。
ステップ3は、もっと手頃な価格のモデルを作り大量生産すること。
ステップ4は、消費者に太陽光エネルギーを供給すること。

テスラの作ってきたモデルとしては、ロードスターモデルS/X(1,500万円~2,000万円)→モデル3/Y(400万円~700万円)→ソーラー(太陽光)となり、モデルの命名は「SEXY CARS」に基づいているそうですが、モデルEはメルセデスが権利持っていたため、字をひっくり返してモデル3になったそうです。

そして、2016年にマスタープラン パート2が掲げられました。
①ソーラールーフ:バッテリーとソーラーパネルをスムーズに統合した製品を作り、世界規模で展開する。
②EVの製品ラインナップ増:全ての主要セグメントをカバーできるようにする。
③セルフドライビング:人が運転するよりも10倍安全な自動化を実現する。
④カーシェアリング:車を使っていない間にオーナーが収入を得られる仕組みを構築する。

そして2022年マスタープランパート3が近日公開される予定です。
千々岩さんの予想によると、
①GIGAファクトリー→2030年までに2000万台
②AI→Tesla Bot
③ボーリング・カンパニー→交通渋滞の解消
④Space X→火星に移住
のようなものになるそうです。

そして、いよいよ千々岩さんが実際に購入された「テスラ Model 3」について。
購入されたのは2021年9月で、価格は519万円~だったそうです。一番安い時は429万円だったようで、直近値上がりしているそうです。
航続距離は、フル充電から547km~689km程で、毎日帰宅時に充電するのでバッテリーに困ったことはないとのこと。

Model 3には、3つのクラスがあり、
RWD→一番安価なモデル
AWD ロングレンジ→1回の充電で600kmくらい
AWD パフォーマンス→ハイエンドモデル
とそれぞれシートヒーターの数、スピーカー、タイヤとホイールが違うそうですが、下のクラスでも音が良いので聴き比べないと分からないレベルのようです。

一般的なガソリン車と構造が異なり、バッテリーが車体の中央下部にあるため、ハンドリング安定しているようです。また、エンジンがないのでフロントのエンジンスペースはトランクルームになっています。
車体サイズは横幅がハリアーくらいあるため、パッと見はプリウスと同じくらいに見えるそうですが、意外とホイールベースも長いそうです。

また、カメラが合計9台ついており、テスラは LiDAR を廃止して、カメラ一本に絞り、人間と同じやり方で計測するそうです。
室内も非常にシンプルで、ボタン類の一切が排除され、タブレットのみ。速度メーターやガソリン残量計などもありません。

Tesla アプリが特徴で、カードキーがなくてもアプリがあれば基本的に操作可能です。エアコンも外から起動可能で温度設定も変更でき、ハンドルヒーターやシートヒーターもリモートでコントロールできます。
アプリからトランクルームも開けられ、広い駐車場で車を探す時、光らせたり音を鳴らしたりできるそうです。

その他の特徴として、24時間365日起動しており(=電源を切れない)常にインターネットにつながっているため、考えうる限り全自動で人間が操作できる余地が少ないので好みは分かれるようです。
天井はガラスルーフになっており、紫外線はカットするものの、真夏は暑いそうです。あとは音(オーディオ)がめちゃくちゃ良いそうです。
また、千々岩さん個人的には一番安価なモデルが充電を100%まで充電できるため
オススメのようです(ミドルクラスは80%の充電になるとのこと)

次に購入方法ですが、普通の車はディーラーに行くのが一般的ですが、テスラにディーラーはなく、Web サイト上で自分でオプション含めて選んでいく形のようです。
まずは購入する権利を15,000円で買い(それから約3ヶ月、音沙汰なしになるそうです)、納車日が近づいたら各種書類を提出。その後代金を振り込み、大阪まで取りに行くか、10万円で陸送のどちらかを選ぶことができるようです。
車体以外にかかる費用として、車庫証明など20万、自宅充電するためのウォールコネクタで7~8万かかるそうです。

東京や大阪など都市部に設置されている充電スポットにあるスーパーチャージャーは30分で8割充電可能という事で、充電料金はクレカ引き落とし。充電コードを近づけると自動で開くということで、細かなところも全自動になっていることを実感されたそうです。

テスラ車を購入される際の注意点として、自宅充電が必須のため、車庫や駐車場が自宅に必要であることを挙げられました。
内装は本革とかではないため、好みが分かれるがご自身はサステナブルなところが気に入られているそうです。
また、アフターサポートが弱いらしいのと、修理に時間とお金がかかるらしく、大きな事故の場合は部品が手に入らないづらいらしいのですが、このあたりに関してはご自身がまだ一度も利用されていないため、詳細は不明のようです。

次に、自動運転について。日本車などと比べると最高レベルらしいですが、日本だとまだ信号無視することがあるようで、レベル2の自動運転しかできないそうです。
例えば、工事現場の隣を通った時に、整理員さんを認知して急ブレーキなどを経験されたそうで、まだ完全自動運転は時間がかかりそうな印象のようです。
モデル3はとにかく燃費(電費)を追求しているため、車体は空力など考えて設計されているとのこと。

最後に、いくつか質疑応答があったのでまとめています。

Q衝突時の漏電問題はどうなってる?
Aガソリンの方が発火するから危ないと思う。
 バッテリーが燃えて止まらない場合もあるが。
 人が飛び出してくる場合などはハンドルで避ける。
 他の車はエンジンが前にについているので重たいが、
 テスラは低重心でバランスが良いので避けやすい。
 周囲の距離が全部センサーで出る。
 
Qマスタープラン1はフォードの戦略と一緒?
Aメルセデスなども未来の車の条件を挙げている。
 一度 Apple に買収されかけた時があった。
 膨大な運転情報をテスラはすでに持っている。
 数年ごとに車体のコンピュータを入れ替えることができる。
 5年とか経過すると中身が古くなっていくので。
 
Q売却する時は?
A売ると買った値段より高く売れる場合が多い。
 そのくらいすぐには手に入らない。

Q福岡に今度ショールームができるらしい?
A試乗会ができるようになる。
 現在は大阪からイベントで出張にきて試乗できる状況。
 
Q実際乗ってみての感想は?
A毎日片道70分運転しているが、とにかく静か。
 最初に乗って思ったのが、この車の主人は人間でなくAIだと。
 人間が電源を切る手段がない。
 開けて乗って、音楽が流れエアコンが入る。
 運転も常に注意される。
 この車の主人はコンピュータだと感じる。
 全てディスプレイ表示なので怖いは怖い。
 iPhone にタイヤがついたのがテスラだと言われるが、
 中身も Apple の製品に似ている。
 物理スイッチも2つしかない。
 音楽オンオフと音声コントロール。
 ダッシュボードも手で開けられない。
 
Q非常用電源ある?
A電源0になっても20kmくらいは動けるらしい。
 普通に生活しているとそういうことはない。
 毎日自宅充電する。
 550km常に満タンの状態。
 さすがに扉には緊急用の物理ボタンがある。
 音楽はスポティファイ。
 Web アプリは利用可能。
 CarPlay は対応していない。
 目的地まで行くと充電が足りないなど出てくる。
 
Q豪雪で渋滞にハマった時は?
Aむしろガソリン車の方が危ない。
 テスラは走らなければ、暖房以外バッテリー使わない。
 2日とか一歩も外に出なくても問題ない。
 ガソリン車は常にエンジンかけていないといけない。
 マフラーを雪で詰まらせると一酸化炭素中毒になってしまう。
 ヒートポンプという技術を使っているらしい。
 さすがにマイナス20℃以下とかになると厳しいらしい。
 
Q AIが暴走して乗っ取られたりすることは?
A自動運転がポールに突っ込んだことはあるらしい。
 まだ完全ではない。
 テスラが安全運転のスコアを出し、安全運転している人だけに、
 完全運転の許可を出したりする。


以上、3月の定例会の報告でした。

次回4月の定例会は、4月16日(土)にオンラインで開催します。
オンライン:Zoom ミーティング(メーリングリストにてURLお知らせ)

座談会の内容は「2022年3月の Apple Event で発表されたもの!」ということで、3月9日の Apple Event で発表された Mac Studio や Studio Display などのスペック等を見ていきたいと思います。

なお、Zoom の URL は、不特定多数の方が参加できないようにメーリングリストにて配信させて頂きますので、ご了承ください。

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