2012年3月21日水曜日

【イベント開催レポート】長崎アップルユーザグループ定例会(Mar, 2012)テーマは「Macで3D映像はこう作る!」


長崎アップルユーザグループの定例会レポートです。

2012年3月の定例会は、3月17日(土)18時~JR長崎駅前の「えきまえ」いきいきひろばにて開催しました。

今月のテーマは、「Macで3D映像はこう作る!」という事で、先日のAUGM大分のショートムービーフェスティバル用の作品を制作して頂いたメンバーのしくさんに、Final Cut Proを利用したMacでの3D映像の作り方についてのデモを行って頂きました。

今月の定例会内容をレポートします。

まずは今回の3D映像を制作された件についてしくさんがブログ記事をまとめて頂いてますので、ぜひこちらをご覧ください。

メインの撮影機材はSONYのBloggie 3D(MHS-FS3)で、あとはiPhoneやICレコーダを音取りに使用しました。

バックの音源で利用したのは、日本ファルコムさんの「SORCERIAN SUPER ARRANGE VERSION」。

ショートムービー上映の時に、審査委員長のサイカ教授より「これ、本当に全部Macで制作したの?」と言われる程のクオリティの3D映像は、もちろんオールMacで制作されており(当日その場で即答できなかったのが心残りですが...)、Final Cut Proで制作されました。
2012年3月の定例会のようす
以下、引用抜粋ですが

BGM編集と映像編集はすべてFinal Cut Pro 7で行いました。まずは普通に映像をトリミングして並べます。そして普通に画面の中央にテロップを打ちます。
ここからが3D化の作業です。テロップは横50%変形で縦長にし、左右の映像の中央にそれぞれ配置します。そして片方(今回は右眼側)の文字を少し横にズラすと、手前に出てきたり奥に引っ込んだりするのです。NAUGのロゴやエンディングも同じ理屈です。この調整は裸眼立体視(平行法)で行っています。
ちなみに画面より手前に飛び出しすぎると非常に見にくくなりますので、テロップの飛び出し具合は違和感のない程度に抑えています。具体的には、テロップが3Dカメラで撮影したオブジェクトに埋もれると違和感の原因になるので、カメラ映像の少し手前になる様に調整しています。
そして赤青アナグリフ変換です。映像を200%に延ばせば縦横比は正しくなりますので、それを左右にずらして右眼用・左眼用の映像を作ります。そしてチャンネル合成機能で左眼用映像を赤のみ、右眼用映像を緑・青のみに設定して加算合成すればアナグリフ動画の出来上がりです。とまぁこういう事で、編集はすべてFinal Cut Pro 7で完結するのです。「3D」という先進的な響きとは反対の、ぶっちゃけ地道な手打ち作業で実にアナログで力技です。
…ザックリ書きましたが、これ、スクリーンショットなしで文字だけだとワケが分かりませんね。orz
3D化も赤青アナグリフも、やってみたら分かりますし、やってみないと分かりません。静止画ならPhotoshop等でも同じ様にできますので試してみて下さい。しかしこれからの時代に赤青アナグリフを作成する技術が素人に必要なのかと言われると、大いに疑問があるわけですが。orz

定例会では、何故赤青メガネをかけることで、平面の映像が立体的に見えるのか。という原理のお話もされていましたが、メモできた範囲で正確に記載することは難しいので、気になる方は、こちらのような図解入りの解説をご覧ください。

しくさんが定例会の最後にまとめとして話されたのが「趣味レベルで3D映像を楽しみたいのであれば、自作するのではなくYouTuneの3D映像変換機能を使う方が、絶対手軽だし時間もかからない!」ということです。

来年のAUGM大分のショートムービーフェスティバルは、どういった内容になるかは分かりませんが今年は制作開始前に掲げたコンセプトである「3D」は、AUGM会場内の参加者のほとんどに3Dに見えたことで達成し、大成功だったと言えると思います(^^)


以上、3月の定例会レポートでした。

来月の定例会は、通常の第3土曜日の4/21(土)に開催します。
※来月の会場は15号室になります。

内容は、先日発売になったThe New iPadを今月はどなたもお持ちでなかったので、その特徴やiPad実機に触れて今回の最大の特徴であるRetinaディスプレイのアドバンテージについて考察など行う予定です。

詳細は後日メーリングリストにて告知しますが、来月も皆さんどうぞよろしくお願いします!

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成24年3月21日現在の情報です。