2019年1月の定例会は、1月12日(土)18時~JR長崎駅前の「えきまえ」いきいきひろばにて開催しました。
1月のテーマは「最近の電子マネー事情について!」ということで、PayPay や LINE Pay や楽天ペイの登場で日本の電子マネー事情がどうなっているのか?について前田さんにお話頂きました。
「日本におけるキャッシュレス決済の現状と今後の動向」というタイトルで、まずは前回(2016年8月)の定例会でのおさらい。
2016年当時は日本仕様の FeliCa が iPhone に搭載されるとは思わなかったという事で、前回の予想は見事外れた(嬉しい誤算ですかね)という事で、改めてクレジットカードにおけるイシュアやアクワイアラの違いについて解説。
イシュア:会員を募集する機関。外国では主に銀行。カードを発行する。
アクワイアラ:加盟店を開拓する機関。
ブランドホルダー:VISA や MasterCard は決済機関で、両者の間を繋ぐ。どちらでもない。
※VISA / MaterCard JCB / アメリカン・エキスプレス / ダイナース / 銀聯 / ディスカバーカード
日本では、アクワイアラを iD や QUICPay を使うことで Apple Pay 導入をクリアしたようです。
そして、決済手段として電子マネーか、クレジット決済か、デビットか?というところで、それぞれの特徴として以下が挙げられました。
チャージ型:電子マネー
クレジット決済:後日引落し
デビット:銀行口座からの即時引落し
※銀行が止まっていると、デビットは使えないので注意が必要
電子マネーのデータが端末側にあるのか、サーバにあるのかについても問題のようで、先日ソフトバンク電波が切れた時に PayPay の決済ができなかった事があり、サーバにデータがあると、そういう事もあるようです。また、端末側にある場合も、本体側なのか、SIM側なのか分かれるとのこと。
定例会のようす |
LINE Pay のキャンペーンも同時にニュースになったものの、前提として QR 決済は、コンタクトレス決済と比べて使いにくいデメリットがあります。
さて、少し話題変わってアクワイアリングの重要性について。
2007年、全国に先駆けて長崎市の浜んまち商店街に一斉に「銀聯カード」が導入されました。今やALIPAYや WeChatPay ですが、商店街でまとまる事で信用力を上げて手数料を下げた事例として紹介されました。
最後に、電子マネーである PayPay / LINE Pay / 楽天Pay / Coke ON Pay それぞれの特徴について取り上げられ、今後の予想として「数年で乱立は終結すると予想される」とされました。
現金決済が大多数を占める日本においても、関東では Suica が普及している(関西は ICOCA があまり普及していない)こともあり、誰がやるかでメリットが違う事が強調されました。
通信キャリア系なのか、コンビニ・スーパー系なのか、銀行系なのか。最近では Origami Pay が銀行と提携し始めているようです。
以上、1月の定例会の報告でした。
次回2月の定例会は、2月16日(土)に開催します。
※会場は6号室です。
内容は「AUGM長崎 2019開催に向けて!」ということで、2019年のAUGM長崎は久しぶりに長崎市開催となりますので、詳細について話し合っていきたいと思います。
詳細は後日メーリングリストにて告知しますが、皆さんぜひよろしくお願いします!
※掲載商品の価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※2019年2月5日現在の情報です。