2018年5月の定例会は、5月19日(土)18時~JR長崎駅前の「えきまえ」いきいきひろばにて開催しました。
5月のテーマは「金融系アプリについて!」ということで、金融機関のアプリや ApplePay のような決済関係のアプリについて、前田さんに最新事情を解説して頂きました!
まずは銀行系のアプリについて。
みずほ銀行アプリには、生体認証ログインがあり、iPhone の Face ID や Touch ID を利用することができます。残高照会や振込みくらいであれば、銀行発行のカードいらないようで、振込みする時も生体認証で本人確認できているので第二暗証番号などいらないとのこと。
次に三菱UFJ銀行アプリは、生体認証には対応しておらず、今までトークンのような物理的なデバイスが必要だったワンタイムパスワードはアプリ上で表示可能となっているようです。物理的なセキュリティデバイスが不要なのは、iPhone アプリの大きなメリットと思います。
他にもUnion Bank アプリや親和銀行のアプリなど、いくつかデモして頂きました。
続いて、QR 決済について。
日本で QR 決済が普及しない理由として、日本人は現金主義でクレジットカードを持たない人も多く、決済手数料が高く、メリットがない等が挙げられました。
最近では長崎での大手流通業でのキャッシュレス決済の比率も上がってきており、イオンで7割、イズミで6割とのことで、ポイント還元や割引など現金よりメリットがある事が浸透してきているようです。
次に、中国でアリペイが普及した理由として、お店側のメリットが大きい事が挙げられました。個人間や小規模な事業者は手数料が無料のようです。
また、アリペイはアリババなどの通販サイトから普及しており、中国の通販サイトは決済まで自前で準備しなければいけなかったそうです。
今後、日本で流行りそうな決済手段として、LINE Pay や楽天ペイが挙げられました。
LINE アプリ上でウォレット登録ができ、友人にお金を送金することができるのが便利なのですが、日本は友人にお金を送る需要は少ないのではないかとも見られています。
続いて、アメリカでデビットカードが普及した理由として、元々アメリカでは小切手が主流だったようで、小切手では不渡りになる可能性がある事から、お店からすると手数料を取られてでもデビットカードの方がメリットがあるようです。また、銀行から見ても、小切手を無料で対応する必要がなくなるので、一気に普及していったそうです。
画像出典:Wikipedia |
様々な種類の仮想通貨があり、一時期乱高下してレートが不安定だったこともあり、投機的な印象が強いですが、利便性の部分で決済に時間がかかるのが、一番使い勝手が悪いようです。承認取れるのに最短10分とかかかり、一番ひどい時は2~3日かかっても送れないなどあったそうです。
また、NFC 決済についてはプリペイド型とポストペイ型があり、日本では WAONなどのチャージ型は普及していますが、ポストペイ型、いわゆるクレジットカードタイプはなかなか普及しないようです。
以上、5月の定例会の報告でした。
次回6月の定例会は、6月23日(土)に開催します。
※会場は6号室です。
内容は「WWDC 2018について!」ということで、先日開催された WWDC 2018 にて発表のあった内容について色々と話し合ってみたいと思います!
詳細は後日メーリングリストにて告知しますが、皆さんぜひよろしくお願いします!
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※平成30年6月10日現在の情報です。