2012年12月5日水曜日

【Apple BUレポート】第40回「フォントを知って、ドキュメントの表現力に差をつけよう!」講師:姫井 晃 氏(株式会社モリサワ)

2012年11月21日(水)19:00~20:00に、Apple Store 福岡天神にて第40回となるApple BUを開催しました。

第40回Apple BUは「フォントを知って、ドキュメントの表現力に差をつけよう!」というタイトルで、株式会社モリサワの姫井 晃 氏をお迎えし、書体デザイン、様々な書体の種類など基礎的な情報は基より、様々な用途で使用できるフォントの今をご紹介して頂きました。

今回の講演内容をレポートします。
※プレゼンテーションのスピードが速かったため、メモが抜け落ちてる部分があると思いますが、抜粋した内容にてお届けします。


まずは簡単な自己紹介とモリサワさんのご紹介。
Webサイトの特徴的なコンテンツとして「モリサワ フォントパーク2.0」のご紹介。
文字パーツで絵を描く洗練されたサイト
今回のタイトル「フォントを知って、ドキュメントの表現力に差をつけよう!」にある通り、フォントを変えるだけで、ドキュメントの印象はガラっと変わるということで、一般的な明朝体やゴシック体などだけでなく、OSにプリインストールされているフォント以外の様々なフォントについてご紹介されました。

また、モリサワさんの電子書籍ソリューション「MCBook」を利用したiPad用の電子書籍「Steve Jobs」などをご紹介されました。
こういった電子書籍の分野でもモリサワさんのソリューションが利用されていることが多く、フォントなどと合わせてビジネス用途では欠かせない根幹部分を担われている会社です。
iPhone/iPadでの電子書籍制作「MCBook」
次に、クラウドフォント「TypeSquare」のご紹介。

クラウドフォントとは、少し聞きなれない言葉ですが、Webサイトを介してフォントを配信し、Webブラウザでフォントを表示させる仕組みのことで、クラウドフォントを使ったWebサイトは、閲覧側に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定された書体が表示されます。
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのWebブラウザでの表示も可能になるそうです。


日本でフォントを作っているベンダーの数は27。
日本国内の書体数は2838+α書体で、毎年新しい書体が増えていっているそうです。

欧文の書体見本帳に収録されている書体数が32,000。さらに、モリサワパスポートに含まれる書体数は860にものぼります。
MORISAWA PASSSPORT
さらに、「明朝体・ゴシック体・筆書体・デザイン書体」などの書体の分類のお話があり、東京デザイナーズウィークのために作られた特別なビデオが上映されました。

また、「文字」のお話として文字の骨格ふところウェイトなど、基本的な部分を分かりやすくご紹介頂きました。
かな書体/新聞書体/UD書体など色々なフォントのご紹介と、文字組版の基礎や組版時のポイントなどについて。

最後に、iPhoneアプリ「文字の手帖」のご紹介。モリサワの書体見本帳が全て入っていて、かつ専門用語の辞書やゲームなどもあり、無料なのでぜひ皆さんダウンロードされてみてください!




以上、第40回Apple BUのレポートになります。

今回Apple BUとしてフォントの内容について初めて開催しましたが、初心者にも分かりやすく、またポイントなど絞って講演頂きました。

また次の機会では、もっと上級者向きのフォントや組版の内容で開催しても面白そうですね(^^)
※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※記事内容は平成24年11月21日現在の情報になります。