2020年3月の定例会は、3月21日(土)18時~JR長崎駅前の「えきまえ」いきいきひろばにて開催しました。
3月のテーマは「交通系ICカードの今!」ということで、公共交通機関のICカードの長崎での対応状況や全国の状況など、前田さんに発表して頂きました。
明日から長崎電気軌道(路面電車)も nagasaki nimoca 導入という事で、当地長崎も交通系 IC カードはホットな話題の一つです。
交通機関で利用できる IC カードには、プリペイド型とポストペイ型があるようですが、日本では Suica に代表されるように、圧倒的にプリペイド型が多いようです。
ただ、世界的に見るとポストペイ型も一定のシェアはあるそうで、クレジットカードがそのまま使えるので、チャージの手間が不要なのが利点ですね。
日本でポストペイ型の事例として PiTaPa が挙げられますが、関西では ICOCA に押されているようです。PiTaPa では乗った回数に応じて割引があるようで、プリペイド型にはないサービス(定期サービス等は除く)として一定の需要はありそうです。
逆に、プリペイド型はチャージの時に、例えば「1,000円チャージすると1,100円分利用できる」ようなプレミアムを乗せるサービスを行っているカードもあります。長崎スマートカードも正にこれでしたね。
Apple Pay の対応について、Suica 対応の時にエクスプレスカードの設定が入った事によって、 Wallet アプリを立ち上げる事なく、iPhone を自動改札機にかざすだけで利用できるようになりました。
また、元々 Suica はプリペイド型ですが、ApplePay のエクスプレスカードにクレジットカードを登録しておけば、クレジットカードから Suica を経由してポストペイ型で支払いができるようになりました。
海外でも対応状況は色々で、例えばニューヨークでは自動改札機が対応していないところが多いようで利用できず、逆にシドニーではかなりのところで ApplePay が利用可能のようです。
クアラルンプールの空港特急では独自規格の IC カードがあるようですが、自動改札機には VISA 表記の箇所もあり、試しにクレジットカードをかざしてみたら普通のクレジット決済同様10秒くらいかかるようです。自動改札機で10秒も待つのはなかなか勇気が入りますね、、
Felica が世界的に普及しなかったのはライセンス料が高すぎたためという話もあり、ライセンス料を回避するために地域系カードが乱立しているそうです。いわゆる10カードとは別に長崎スマートカードが独自規格であるような事です。
10カードとの互換性がないカードも多くあり、ほとんどが片乗り入れになっているようです。これもライセンス料や接続料の問題があり、なかなか難しい問題ですね。
昔、長崎スマートカードにはモバイル版があり、ガラケー時代だったようですがモバイルアプリの開発が可能だったようです。長崎はドコモと共同開発で i-mode 上で日本で初めて開発されたようです。
10カードになると独自アプリの開発などが難しくなるようで、独自の地域カードのメリットの一つに挙げられるようです。
実際、新しいエヌタスカードでも iPhone アプリを独自に作ること自体は可能であり(実際に開発コストをかけるかどうかは別として)、物理カードを持たなくても iPhone で利用できる可能性はあるようです。
最近はモバイル Suica で JR 東日本に乗るとポイントが付くサービスを始めるなど、各サービスでの競争も活発になっているようです。
https://www.jrepoint.jp/information/railway/
また、2020年春より「モバイル PASMO 」も昔は出ないと言われていながら、遂に登場するようです。
これで当初は Android 限定ではありますが、いつでもスマホからチャージや定期券購入が可能になり、PASMO でもスマホで改札を通過できるようになるようです。
以上、3月の定例会の報告でした。
次回4月の定例会は、4月11日(土)に開催します。
18〜19時 座談会(「えきまえ」いきいきひろば 6号室)
19〜21時 懇親会(別会場にて。会費は実費で 3,500円/名 ほど)
座談会の内容は「2020年春に発表された新製品について!」ということで、先日発表された MacBook Air や Mac mini、そして第4世代 iPad Pro などそれぞれ特徴を見ていこうと思います。
「えきまえ」いきいきひろば |
※掲載商品の価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※2020年4月2日現在の情報です。