2013年1月31日木曜日

【Apple BUレポート】第42回「iOS Appがなぜ人に優しいUIなのか」講師:平田 桂一(イラスティックコンサルタンツ株式会社)

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2013年1月16日(水)19:00~20:00に、Apple Store 福岡天神にて第42回となるApple BUを開催しました。

第42回Apple BUは「iOS Appがなぜ人に優しいUIなのか」というタイトルで、イラスティックコンサルタンツ社で第一線で活躍する iOS Developerである平田 桂一 氏が、開発者の視点から見たiOSのUIの魅力やその秘密、アプリ開発とデザインなどについてご紹介頂きました。

今回の講演内容をレポートします。




まずは、Appleが現在開発者向けに提供しているガイドラインの紹介。
iOSアプリを開発するにあたって、Appleから様々なガイドラインが提供されている。

アップルヒューマンインターフェイスガイドライン
 Mac OSのアプリ制作の際のガイドライン

iOSヒューマンインターフェイスガイドライン
 iOSのアプリ制作の際のガイドライン

iPadヒューマンインターフェイスガイドライン

一方、Androidを提供しているGoogleも以下のガイドラインを提供しているが、UIではなく使い方を主としたガイドラインであるため、Androidアプリ全般にUIの統一性はない。

・アイコンデザインガイドライン
・ウィジェットデザインガイドライン
・アクティビティとタスクデザインガイドライン
・メニューデザインガイドライン

2012年に「Android Design」というAndroid用のUIガイドラインが発表され、これで開発者がアプリのUIを一貫して制作できるようになった?
ガイドラインの主な項目は以下のとおり。
 Get Started
 Style
 Patterns
 Building Blocks
 Downloads

さらに、Windows Phoneを提供しているMicrosoftも以下のようなガイドラインを提供している。

・Windowsユーザーエクスペリエンスガイドライン
・Metroスタイルアプリのユーザーエクスペリエンス
・Windows Phoneのユーザーエクスペリエンス
・デザインガイドライン

その他、UI等に関連する代表的なガイドラインとしては、以下のようなものが挙げられる。

・UX白書
・Webユーザビリティガイドライン(ヤコブ・ニールセン)
・スマートフォン・タブレットUIガイドライン(マルチデバイスLab)


次に、Appleが提供する「iOSヒューマンインターフェイスガイドライン」について。
ガイドライン自体は、約300ページのドキュメントとなっており、主な内容は以下のとおり。

プラットフォームの特徴
  ディスプレイはサイズに関係なく最も重要
  デバイスの向きを変えられる
   iPadを上下逆に持っていても違和感なく使えるアプリ
  アプリケーションがクリックではなくジェスチャーに反応
   直感的な操作としてのジェスチャー
  画面上のヘルプは最小限
ヒューマンインターフェイスの原則
  外観の整合性
  一貫性
  直接操作
  フィードバック
   接続時にホイールが回るなど、ユーザに現在の動作を分かるように
  メタファ
  ユーザによる制御
アプリケーション設計戦略
  UX(ユーザエクスペリエンス)設計
   ユースケース抽出
    UI(ユーザインタフェース)設計
  デバイス向けアプリケーションの設計
   タスクに合わせたカスタマイズ
    見た目は良いけど使いづらいUIは採用しない
移植作業の実例
  iOSデバイス間での移行
   iPhone5 でのUI設計
    画面が広がった部分に対して広告を載せたりするのはNG
ユーザー体験ガイドライン
  簡単で分かりやすい使い方にする
   ユーザ中心の言葉使い
    簡潔を心がける
   一貫性を保ってUI要素を使用する
  質感とリアルさ魅力的なグラフィック
   ターゲットを指先サイズに
  ジェスチャーを適切にサポートする
  瞬時に起動しいつでも停止できる準備を
   起動後何秒もかかるようなアプリは好まれない
ユーザ体験ガイドライン(iPad)
  対話機能を強化する
  情報階層を制限する
  Popoverの使用を検討する
  Toolbarコンテンツを最上部へ
iOSテクノロジーの使用に関するガイドライン
  Passbook
  ソーシャルメディア
  iCloud
  など
iOS UI要素 使用方法のガイドライン
  UIKitフレームワークの部品ごとに、
  使用用途・外観および動作の意味・
  ガイドラインが定められている。
カスタムアイコンおよびカスタム画像の作成ガイドライン
  効果的なアイコンや画像を作成するためのヒント
  各種アイコンに関するガイドライン


次に、優れたUIを持つアプリの紹介

Flipboard: あなたのソーシャルニュースマガジン App
カテゴリ: ニュース
価格: 無料


 SNSやニュースサイトをまとめて見ることができるアプリ
 
tab お出かけ力向上アプリ-「行ってみたい」を集めよう App
カテゴリ: ライフスタイル
価格: 無料


 色々な記事を表示できる。
 iPhone版だとMapから近くのアイテムが見れる
 
Reeder App
カテゴリ: ニュース
価格: ¥250


 RSSリーダ。スワイプ操作でお気に入り登録やWebサイトに移動など
 
Evernote App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料


 昔のUIから変更され、とても使いやすくなった
 
Pulse News for iPhone App
カテゴリ: ニュース
価格: 無料


 RSSリーダ。縦にも横にもスクロールできるのが非常に見やすい

Pocket (Formerly Read It Later) App
カテゴリ: ニュース
価格: 無料

 
 UIとして面白い

Google Maps App
カテゴリ: ナビゲーション
価格: 無料

 
 ジェスチャーが非常に考えられている
 タップやダブルタップなど

文字の手帖01 App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他
価格: 無料

 
 平田氏制作のモリサワさんのアプリ

最後に、まとめとして「ヒューマンインターフェイスガイドラインに則ったUI設計をされているから、iOS Appは人にやさしいUIを全般的に担保できている」と締めくくられました。



以上、第42回Apple BUのレポートになります。

今回をもって、Apple BUは一旦マンスリーイベントとしては終了し、以降は数ヶ月に一度開催する通常イベントとなります。

よって毎月第3水曜にApple Storeにお越しになってもApple BUは開催しておりませんので、どうぞご了承ください。

次回Apple BUは、内容や日程が決定次第にこちらのブログや公式サイトで告知していきますので、どうぞお楽しみに!
これからもApple BUをどうぞよろしくお願いします(^^)

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※記事内容は平成25年1月16日現在の情報になります。