2012年12月31日月曜日

【Apple BUレポート】第41回「iPhone/iPadでデジタル・パーソナルヘルスケア」講師:川原 健司・片田 良一(Apple BUスタッフ)

2012年12月19日(水)19:00~20:00に、Apple Store 福岡天神にて第41回となるApple BUを開催しました。

第41回Apple BUは「iPhone/iPadでデジタル・パーソナルヘルスケア」というタイトルで、Apple BUスタッフの川原と片田が、iPhoneやiPadを使った健康管理についての内容をお届けしました。

今回の講演内容をレポートします。


まず今回取り挙げるものとして4つに分類。

・快適な睡眠
・運動の記録
・体重管理/体脂肪率/BMI/血圧
・カロリー管理

もちろんこれらの分野の全てのアプリを試している訳ではないのですが、私達がインストールして使ってみた感想をもとに、オススメアプリの紹介を行いました。
まず「快適な睡眠」について。
この分野では、「身体に機器を装着して測定するもの」と、「アプリ単独で機能するもの」に大きく分けられますが、今回はアプリ単独で機能するものを紹介しました。

ちなみに「身体に機器を装着して測定するもの」にはLARKなどが挙げられます。


今回取り上げたアプリは「Sleep Cycle alarm clock」。

就寝時にSleep Cycleを起動した状態で(もちろん充電しながら)iPhoneを枕元に置いておけば、寝返りなど身体の動きを検知して、レム睡眠・ノンレム睡眠の状態を判断し、セットした起床時間から30分前くらいの目安の時間で、一番起きるのに適したと思われる時間にアラームが鳴ってくれる。というものです。

Sleep Cycle alarm clock App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: ¥85


睡眠メモの一例が以下の画像の通りです。
グラフを見ると「覚醒〜深い睡眠」を行ったり来たりしているのが分かると思います。この往復がレム睡眠とノンレム睡眠の状態を示しており、浅い睡眠=覚醒の方がレム睡眠、深い睡眠の方がノンレム睡眠となります。

深い睡眠の時よりも、覚醒に近い状態で起床する方が、快適な目覚めになるはずです。が、この日は睡眠時間が足りなかったので寝起きの気分はあまり良くありませんでした。

こういった履歴を簡単に(ほぼ自動で)とることができるのが、このアプリの良いところで、長く記録を付けていると以下のような履歴を一覧でみることができるので、とても面白いです。
さて、次に「運動の記録」について。
こちらも先程と同様「身体に機器を装着して測定するもの」がありますが、今回はアプリ単独で機能するものを紹介しました。

ちなみに「身体に機器を装着して測定するもの」にはNike +などが挙げられます。

今回取り挙げたアプリは「RunKeeper」と「腹筋アプリ SitApp」と「腕立てアプリPushApp」と「ロングブレス太郎」。
私がRunKeeperで、片田さんがあとの3つだったのですが、私のRunKeeperは後にご紹介するWithingsアプリとの連携に便利というだけで英語版のアプリなので、ここでは割愛します。

RunKeeper - GPS Track Running Walking Cycling App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: 無料


365日 腹筋アプリ SitApp App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: 無料


365日 腕立てアプリ PushApp App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: 無料


ロングブレス太郎 App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: 無料


腹筋アプリと腕立てアプリは同じ作者さんのアプリで、ただ腹筋や腕立ての回数を記録していくだけのアプリではなく、iPhoneでアプリを起動した状態で腹筋や腕立てを行います。

ジャイロセンサーや近接センサーを利用して、腹筋する身体の角度や腕立ての際に顎がiPhoneにどれだけ近づいたかで、回数判定をするというものです。
ちょっとしたアイディアですが、単純に回数記録するだけでないというのが面白いですね。

ロングブレス太郎は、私が恥ずかしながら良く知らなかったのですがロングブレスダイエットというものがあるそうで、それに特化したアプリのようでした。アイコンがすごいですが(^^;
次に「体重・体脂肪率・BMI・血圧」について。
これは数年前に発売され、今なお人気のあるWi-Fi体重計をリリースされているWithings社の公式アプリです。

Withingsヘルスコンパニオン App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: 無料


私も2012年のApple Store Onlineの初売りで購入して以来、使い続けています。
乗るだけでWi-Fiを通じて自動的に体重データ等が記録されていくので、本当に便利でオススメです。

このWi-Fi体重計は発売からかなりの期間が経つものの、値下がりもほぼない大人気機器です。最近カラーバリエーションにホワイトが追加されたので、こちらもオススメですね。
アプリの基本画面はこのような感じです。
体重・活動・睡眠・心臓の4つのカテゴリに分類され、それぞれ最新の状態が表示されます。

特に先程紹介したRunKeeperなど外部アプリと連携することで、体重以外の情報も管理することができます。しかし現状は対応する外部アプリの種類が少ないので、このあたり今後に期待したいところです。
そして体重のみ表示した時のグラフがこのようなイメージです。
1年間を通して、途中二度ほどのリバウンドがありつつ(恥)4kgほど緩やかに減量しました。
最後に、「カロリー管理」について。
これは毎日の食べたものを記録して、一日の総カロリー数を管理するといったものですが、いくつかアプリがリリースされていますが、今回紹介した「カロリー管理(痩せるアプリ)」は、主要外食チェーン店のデータベースの豊富さと更新の速さで他の追随を許さない、非常に便利なアプリです。
カロリー管理(痩せるアプリ) App
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: ¥450


私のように毎食ほぼ外食の場合、コンビニなどではほとんどの食品にカロリー表記があるので、ほぼ正確に摂取カロリーを記録できます。
それに加えてファミリーレストランやファストフードなど主要外食チェーン店が現在69店、特に全国チェーン展開しているお店のカロリーデータベースが常に更新されています。

また、自炊中心の方に向けても材料からカロリーを算出できる機能や、一般的なレシピでのカロリー表示、さらにワンタッチでカロリーをGoogle検索する機能もあり、とても工夫されていることが分かります。さすがに有料アプリですね。
アプリのメイン画面はこのような感じで、一日の目安となるカロリーを設定しておくことで、現在の総摂取カロリーと残りの摂取可能カロリーが分かりやすく表示されます。

また、さらに残りの摂取可能カロリーは、アプリのバッチに表示されるので、アプリを起動することもなく確認でき、ホーム画面1ページ目に置くことによって、常に心がけることができます。
そして履歴を表示したところが上のようにイメージで、毎日どのくらいカロリー摂取しているか、運動によってどのくらいカロリーを相殺できたか(棒グラフ中の赤い表記)などが一目で分かります。

このように、単に体重のみ記録していくだけでなく、摂取カロリーベースを記録していくことにより、日々の生活を見直すキッカケになったり、過剰摂取を抑えるなど様々な健康管理に役立つと思いますし、私も片田さんも今のところ減量には成功しているので、少なくとも私達二人には良い効果がでているようです。

何より、iPhoneやiPadを使うことにより、グラフ表記や自動記録などメリットがある上に、常に形態するデバイスで、日々の摂取カロリーなどを気がけることができるのは、健康管理に非常に有効ではないかと思います。

今回ご紹介したアプリは有料も無料もありますが、ぜひ皆さんも自分の健康管理について見直すキッカケとしてiPhoneやiPadを利用してみてはいかがでしょうか(^^)



以上、第41回Apple BUのレポートになります。
パーソナルヘルスケア分野は、今後ますます注目されていくと思いますので、さらに良いアプリがたくさんリリースされると良いですね。

またネタがたまってきたら最新情報で発表できればと思っています!

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※記事内容は平成24年12月19日現在の情報になります。