2012年2月14日火曜日

脱FTPサーバ!Pogoplugのグループ共有機能で、ビジネスに役立つセキュアな共有フォルダを構築する方法。

前回の記事でアプリのアイコンが変更になったと書いた「Pogoplug Series 4」ですが、その後すぐに元のアイコン(上の画像)に戻ってしまいました。あれは一体何だったのでしょう(^^;)

また、日本版の「Pogoplug Mobile」がリリースされて、3月にはいよいよ「Pogoplug Series 4」の日本版がリリースされるかも?という噂もあり、また「Pogoplug」に話題が集まってきましたね。

私のブログにも「Pogoplug」で検索して来られる方が多いようなので、今回は「Pogoplug Series 4」のファイル共有機能に焦点を当ててみました。

最近でこそ「Dropbox」を始めとした様々なパブリッククラウドサービスがありますが、昔は自社でFTPサーバをたてて、リモートアクセスする方法が一般的でした。今でも、取引先とFTPサーバ経由でデータのやり取りをしている会社もあるのではないでしょうか?

しかし「Gumblar(ガンブラー)」に代表されるような、FTPアカウント情報を何らかの手段で盗み出してWebサーバにアクセスし、Webサイトを改竄して被害を広めていくタイプのウィルスが広まったこともあり、FTP仕様のセキュリティ上の危険性(クライアントとサーバが通信する際にパスワードが暗号化されない)が指摘され、FTPサーバは「SFTPサーバやFTPSサーバ」に置き換わってきました。
Dropboxはパブリッククラウド特有のリスクが
今では「Dropbox」などのパブリッククラウドサービスの共有機能を利用して、無料で簡単にファイル共有ができますが、ここで一番の問題は「データがどこのサーバに保存されているか不明」なこと。自動バックアップで複数サーバにコピーされる可能性もあります。

これは、パブリッククラウドなので当然と言えば当然なのですが、ビジネスで利用する場合など機密情報に近いデータも受け渡しする必要があるかも知れません。

そんな時にパブリッククラウドにデータをコピーしてしまうと、どのような経路で情報漏洩してしまうか分からないというリスクがあります。

そこで、簡単にセットアップができ、独自の暗号化・プロトコルによる通信とhttpsによるセキュアな接続を実現し、容量も自由自在(..は言い過ぎですが、数TBでもOKです)の「Pogoplug」のファイル共有機能の出番です。

Pogoplug」のファイル共有機能の最大のメリットは、何と言っても手の届く範囲にサーバとなるHDDが存在し、共有相手はWebブラウザからhttpsで直接アクセスしてデータのやり取りができること。

実際、どんな感じになるかやってみましょう。
まずはWebブラウザでMy Pogoplugにアクセスして、共有したいフォルダを選択。フォルダの右上に出るメニューから「コラボレーション」をクリックすると以下の画面になります。
My Pogoplugで共有フォルダを選択し共有相手を追加
共有相手のメールアドレスを入力し、アクセス権をユーザー(閲覧とダウンロードのみ)とエディタ(アップロードも含めて全て許可)から設定。

メッセージなどを入力して「コラボレーションへ招待」をクリックのすると、相手にメールが送付されます。
共有相手に届くメールの内容
共有相手は、送付されたメールの「いますぐ見る」をクリックすると、Webブラウザが開き以下のような画面が表示されます。
Pogoplugへのアカウント登録が求められる
ここで初めての共有相手にはPogoplugアカウントを作成して頂く必要があります。

と言っても、メールアドレスは入力された状態なので、パスワードを決めるだけ。一度設定してしまえば使い続けられます。

そして作成したアカウントでログインした状態が以下の画面です。
デフォルトでは英語になっていますので、画面下部の「Languages」項目から「日本語」をクリックして頂きましょう。
言語設定を日本語に変更しましょう
そして共有フォルダをクリックすると、アクセス権が「エディタ」に設定されたアカウントであればファイルのアップロードをすることができます。

アクセス権を「ユーザ」にすると、共有フォルダにアップロードできませんので、用途に合わせて設定してください。
アップロードできるのは「エディタ」だけ
そして「ファイルをアップロード」ボタンを押した状態が以下の画面です。

アップロードは1ファイル単位になるので、フォルダごとまとめて送りたい場合は、ZIP圧縮するなどしてアップロードしましょう。
共有フォルダへのアップロード画面
そしてアップロードされた後が以下の画面です。
これが共有相手から見た画面。
共有相手のアップロード後の画面
そして以下がアップロード後の自分の画面です。
共有相手の画面と全く同じになっていることが分かります。
アップロード後の自分の画面
Pogoplug」が対応しているファイルフォーマットは、
・ドキュメントプレビュー:doc、docx、xls、xlsx、ppt、pttx、pdf、csv、txt、rtf、html、xhtml、xml、ooxml、stw、sxw、sxd、std、odg、sti、sxi、stc、sxc
・音楽プレビュー:mp3、m4a
・写真プレビュー/サムネイル:jpg、gif、png、ico
ということで、一般的なファイルであれば問題なく受け渡しできますし、不安があればZIP圧縮して受け渡しすれば問題ありません。

共有相手にPogoplugアカウントを登録して頂く必要はありますが、セキュアで容量の拡張性も高く安価に導入できる「Pogoplug」でのファイル共有。

特にビジネスシーンでの利用では、検討する価値はあるのではないでしょうか(^^)



※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成24年2月14日現在の情報です。