2011年12月10日土曜日

【AXIESレポート】Microsoft「Office 365:マイクロソフト社のクラウドサービス」at 大学ICT推進協議会 2011年度年次大会

2011年12月7日(水)〜9日(金)に、福岡市の福岡国際会議場で開催された、AXIES 大学ICT推進協議会の「2011年度 年次大会」に参加し、様々なセミナーや展示が行われましたので、数回に分けてレポートを行います。

今回は、展示会に出展されていた「日本マイクロソフト株式会社」のブースで、教育機関のためのクラウドサービスとソフトウェアを提供する「Microsoft Office 365 for Education」について説明して頂きました。

Microsoft Office 365 for Education」に含まれる4つのサービスとして、
・Office Professional Plus
…月額課金制のユーザ毎のライセンスによるOfficeスイートの提供。Officeのブラウザベース版である「Office Web Apps」の利用権も含まれる。

・Exchange Online
…Exchange Server 2010 をマイクロソフトがホスティングして提供するクラウドサービス。25GBのメールボックスと、Outlookやブラウザベース版の「Outlook Web App」が利用できる。

・SharePoint Online
…組織内外の様々なサイト (個人用サイト、チームサイト、イントラ/エクストラネットサイトなど) を駆使してドキュメントの共有や共同作業ができる。

・Lync Online
…インスタントメッセージやプレゼンス、PC 同士の音声・ビデオ通話と、アプリケーション共有・デスクトップ共有・ホワイトボードなどを駆使したオンライン会議ができる。
モバイルアクセスのイメージ
画像出典:Microsoft
Office 365は「プロフェッショナルと小規模企業向け」「中規模企業とエンタープライズ向け」「教育機関向け」の3プランが提供されており、その中でも利用できるサービス構成などによって詳細プランがいくつか存在します。

特に「Microsoft Office 365 for Education」は公式Webサイトにサービス構成や価格に関する情報が公開されていなかったため、今回の記事では公開を差し控えますが、教育機関向けということでビジネスユーザよりも格安で利用可能です。

最後に「クラウドの移行が意味するもの」として、以下の4点が挙げられていました。
1.標準化
…単一のアーキテクチャ。限定的な設定およびカスタマイズオプション。

2.展開
…データをOffice 365に移行するために初期展開は必要。Active Directoryのクリーンナップおよびネットワークのアップグレードが必要な場合がある。

3.サービスの変更
…継続したイノベーションと変更点の最小化のバランス。ITポリシーは制御可能だが、ない機能は足せない。

4.プライバシーおよびセキュリティへの考慮
…社内のセキュリティおよびプライバシー要件の理解

近年のスマートデバイスの急激な普及に伴い、各種クラウドサービスへの移行はある意味必然になっているのかも知れません。

今までデスクトップで行っていたWordやExcelなどでの作業も、スマートデバイスとクラウドを利用して、いつでもどこでもアクセス・編集できる環境の構築が求められていくということなのだと思います。

※価格や機能等は変更になることがありますので、ご注意ください。
※平成23年12月9日現在の情報です。